■ レセプト情報・特定健診等情報データベース(NDB)のコードブック
【各項目の要約統計量及び項目値上位50 の公表】
コードブックの概要
本コードブックは、2016年後半時点に取得可能であったNDB・医科部分の全項目を対象に、各項目にどのような値がセットされているのかを要約統計量と項目値サンプルを用いて示したものである。
集計の対象は、NDBにおけるDPCレセプト、医科入院レセプト、医科入院外レセプト、調剤レセプト、つまりNDBの医科部分である。
歯科レセプト(歯科部分)及び特定健診・特定保健指導情報(特定健診部分)は対象ではない。
集計対象期間は、2013(平成25)年4月から2014(平成26)年3月までの1年間※である。
NDBの医科部分のデータを分析するにあたり、各レセプトやレコードを関連づけるなどし、独自にデータベース(DB;Teradata Database 2016)の構築を行った。
さらに、構築したDBを対象に、各項目の要約統計量(最大値、最小値、平均値、標準偏差など)及び項目値のサンプル(最大値から上位50位までの項目値の実例)を算出した。
※2020.04.08訂正 集計対象期間に誤りがありましたので訂正させていただきました。
間違った情報を掲載し、ご迷惑をおかけいたしました。深くお詫び申し上げます。
コードブックの概要と想定する利用者
NDBには、項目としては存在するものの、非公表や未収集等の理由によりすべて欠損値となっている項目や項目名からは想定されづらい数値が入っている項目が一定数ある。
しかし、利用者は、実際にデータを自ら確認するまでそのことが分からず、意味ある分析にたどり着くまでに大変な手間を要しがちである。
本コードブックは、NDB(医科部分)の全体像を把握し、特定部分を参照する辞書のような役割を果たす。
NDBがどのようなデータベースであるのかを具体的な中身を見ることで把握してみたい人や、利用申請において抽出依頼項目の選定を行う人、
データ到着後に分析結果の妥当性を検討する人を本コードブックの利用者として想定している。
利用にあたっての注意点
本コードブックは、2016年秋時点で取得可能であった項目が対象となっており、NDBの提供時期により、集計に若干の差異が発生することに注意されたい。
また、本コードブックの公表にあたっては、レセプト情報・特定健診等情報の提供に関するガイドラインに従い、厚生労働省保険局の公表審査を受審し、
一定の小数(患者数10未満等)に対してマスキング処理を行っている。
著作権について
本コードブックは、クリエイティブ・コモンズ(CC) BY-NC-ND 4.0のもとに公表される。
そのため、本コードブックは、非営利目的の場合、自由に複製、頒布、展示、実演できる。その際に、著作権者(奈良県立医科大学 今村知明 野田龍也 2018)を表示することが条件である。
内容の引用や部分抽出(抜粋)は自由に行えるが、著作権者の表示が必要である。
複製、頒布、展示、実演にあたって、内容の改変を行う場合や、営利目的で利用する場合には、著作権者の許可が必要である。
ダウンロード
各項目の要約統計量(表1〜表43)
- 列見出しの「欠損値の数(概数)」の値は、下2桁を切り上げてマスキングを行った
- カラム型が文字列(VARCHAR)の場合は、列見出しの「最大値」、「最小値」、「平均値」、「標準偏差」の値を「−」と表示している
- その項目が全欠損の場合は、列見出しの「最大値」、「最小値」、「平均値」、「標準偏差」の値を「−」または「?」と表示している
- 名義尺度などで、平均値や標準偏差を算出することが適切でない項目についても、集計の都合上、連続変数として扱い、平均値や標準偏差を表示しているものがある
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粗集計
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項目値のサンプル(最大値から上位50位までの項目値の実例)(表1-6〜表43-89)
- 「全体件数(概数)」の値は、下2桁を切り上げてマスキングを行った
- 集計表の値は「レセプト情報・特定健診等情報の提供に関するガイドライン」に従い、集計単位が10未満の場合は「−(ハイフン)」でマスキングを行っている
- また実患者数が120以下の場合も「−(ハイフン)」でマスキングを行っている
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上位50値一覧
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資料のダウンロード(PDFファイル) |
本コードブックは、下記の研究に基づいて作成された:
- 平成30年度厚生労働科学研究費補助金(地域医療基盤開発推進研究事業)「地域の実情に応じた医療提供体制の構築を推進するための政策研究」
- 平成30年度文部科学研究費助成事業(科学研究費補助金)基盤研究(A)(一般)「データ科学・疫学・臨床医学の融合による日本の保険診療情報(NDB)の全解析」
- 平成28、29年度厚生労働科学研究費補助金(地域医療基盤開発推進研究事業)「病床機能の分化・連携や病床の効率的利用等のために必要となる実施可能な施策に関する研究」
- 平成28、29年度国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)地域横断的ICT活用医療推進研究事業「レセプト等の大規模電子診療情報を活用した薬剤疫学研究を含む医療パフォーマンス評価に関する研究」
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